【パネルディスカッション】第15回サイバーセキュリティ国際シンポジウム登壇:JICSSの思想的リーダーシップ

主催:慶応義塾大学CCRC、MITRE Corporation
開催地:東京都港区三田

1. 概要

一般社団法人サイバー空間総合研究所(JICSS)は、2025年慶應義塾大学/MITRE Corporation主催の第15回サイバーセキュリティ国際シンポジウムにおいて、主要な思想的リーダーとして参加する栄誉に浴しました。4日間にわたり、JICSS代表者は、複数の重要なイベントを通じて政府関係者、民間セクターのリーダー、学術関係者、防衛専門家と交流しました。

2. イベントハイライト

JICSSが参加した主要催事:

  • 在日英国大使館における招待制交流レセプション
  • 日米サイバーセキュリティ協力に関する戦略的議論を目的とする各会議
  • 運用技術セキュリティに関する非公開ラウンドテーブル
  • JICSS主催ファイヤーサイド・チャット(”炉端会議”フリートーク):「サイバーセキュリティとレジリエンスが日本のOTセクターをグローバルに競争力のあるものにする方法」
  • アクティブサイバーディフェンスおよびインテリジェンスをテーマとするパネルディスカッション
  • 「より安全な日本に向けて」パネルディスカッション

【JICSS主催】OTセキュリティに関する非公開ラウンドテーブル

JICSSは、シンポジウム会期中の10月29日(水)、独自イベントの開催会場として慶応大学の施設提供を受け、少人数非公開ラウンドテーブルを主催しました。特別招待には日米の産官学セクターのシーダーシップ17名が応じ、チャタムハウス形式で日本のOTセキュリティ課題についての議論を交わしました。議論中は、主に運用技術(OT)に対する脅威の増大と、それに対応すべき日本の経済・国家安全保障上の課題が検討されました。

  • グロリア・グラウブマン(JICSS特別顧問兼GMGコンサルティング創設者)が会議をホストし、ジェームズ・ミラー(JICSS理事)がモデレーターを務めました。当日の主要議題は以下です:
  • 20~30年の技術ライフサイクルによって生じるOTシステムの脆弱性
  • 日本のOT分野における固有の課題:システムセキュリティエンジニアリングの採用アプローチの側面から
  • 金融セクターの保守的性質、レガシーシステムへの依存
  • サプライチェーンの複雑性、情報共有を促進するネットワークの必要性
  • 人的要因とソーシャルエンジニアリングから生じる脅威とリスクの重要性
  • 半導体のトレーサビリティとサプライチェーン認証

また、メモリセーフなコーディング手法の奨励、レガシーシステムへのソフトウェア部品表(SBOM)の実装、CMMC、NIST SP 800、ISOなどの国際的フレームワークの採用といった、課題の解決に向けた具体的な方策が提案されました。

【JICSS主催】ファイヤーサイドチャット:OTセキュリティと日本のグローバル競争力

JICSSは、第15回サイバーセキュリティ国際シンポジウムのプログラムの一環としてパネルディスカッションを主催しました。

一般聴衆を前に、グロリア・グラウブマンとジェームズ・ミラーは、日本の半導体およびOTセクターがグローバル競争力を強化するための道筋として、サイバーセキュリティに卓越することの重要性について議論しました。

主要論点

国際協力: 同盟同志国との連携によるサイバーセキュリティ変革と協力的関係の維持、日米官民パートナーシップの機会

戦略としてのレジリエンス: 長期的資産の管理を目的とした、実効性のあるサイバーセキュリティ対策の構築と、レジリエンスに対する共通意識

透明性の醸成: インシデント発生時と発生後のオープンな情報開示と学習を促す社会的環境の構築

技術的進化: セキュリティの焦点をネットワーク層からAPIスペースに移行し、データの来歴とゼロトラスト環境を強調

AIによる進歩: ログとアラート分析の加速化のために人工知能を活用し、「リープフロッグ(飛躍的)」成果を実現

政策との整合性: サイバーセキュリティ変革を故安倍晋三元首相の「信頼を伴うデジタル・フリー・フォー・オール」のビジョンと結びつける。

当日の議論は、JICSSが経済産業省(METI)に提出した「半導体デバイス工場のOTセキュリティガイドライン」に関する政策ガイダンスをフォローアップする内容となりました。


【パネル登壇】アクティブサイバーディフェンスとインテリジェンス

JICSSのジェームズ・ミラー(理事)とネイト・スナイダー(顧問)は、透明かつ法的に明文化されたアクティブサイバーディフェンスへの根本的な転換を示す、日本の画期的なサイバー対処能力強化法(2025年)に取り組むパネルディスカッションに参加しました。米国のアプローチとは異なり、日本の枠組みは公法、独立した監視、明示的なプライバシー保護を優先しています。

パネルでは以下を含む重要なテーマを探求しました:

アクティブサイバーディフェンスの定義: ACDが「ハッキング・バック」をはるかに超えるもの—情報共有、脅威インテリジェンス、ハニーポット、連携した制裁、資産回収活動を含むことを明確化

緊急実施: 日本の法律は2年かけて段階的に導入されるが、非攻撃的なACD能力はサイバースペースで「マシンスピード」で運用するために直ちに展開する必要がある

現代的な監督: 運用の遅延を引き起こす個別承認ではなく、事前承認されたプレイブックを伴うプログラムレベルの監督を行い、強固なプライバシー保護を維持

双方向の情報共有: 貢献者が具体的な見返り(分析結果、緩和の成果、実行可能なガイダンス)を受け取る相互交換を通じて信頼を構築

日米協力: 二国間サイバー防衛能力を強化するための共同訓練、机上演習、調和されたフレームワークの機会

パネルでは、日米の運用連携、補完的な地域的・グローバル能力、およびNISC(内閣サイバーセキュリティセンター)の強化された運用調整責任を伴う国家サイバー局への転換について探求しました。

パネリストは、日本のハイブリッド法的アプローチ(米国とEUの枠組みの橋渡し)が、運用効果を維持しながら、透明で権利を尊重するアクティブサイバーディフェンスの新しい国際基準を設定する立場にあることを強調しました。


【パネル登壇】「より安全な日本に向けて」

ジェームズ・ミラーは、在日米国商工会議所(ACCJ)のこのディスカッションに参加し、日本のサイバーセキュリティの将来について戦略的視点を提供しました。

今後の展望

JICSSのシンポジウム参加は、思想的リーダーシップ、政策ガイダンス、ステークホルダーの招集を通じて、日本のサイバーセキュリティエコシステムを前進させるという私たちのコミットメントを強化します。政府、産業界、学術パートナーとのこれらの重要な対話を継続するために、2026年の充実したイベントカレンダーを計画しています。

特にアクティブサイバーディフェンス、情報共有アーキテクチャ、日米運用協力に関する議論は、JICSSの継続的な政策ガイダンス作業および日本政府省庁・国際パートナーとの関与に情報を提供します。

サイバーセキュリティ政策と運用技術セキュリティにおけるJICSSの活動の詳細については、当ウェブサイトからお問い合わせください。

3. 謝辞

本イベント主催者である慶應義塾大学サイバーセキュリティ研究センター(CCRC)およびMITRE Corporationに対し、JICSSを招聘いただいた謝辞をここに表します。また、国内外よりパネルへ登壇くださった著名なサイバーセキュリティ専門家のパネリストの皆様にも感謝申し上げます。

公式レポートリンク:
https://d-trust.sfc.wide.ad.jp/#15threport

記事を共有する:

ログイン

Please log in below.

プライバシーポリシー

一般社団法人日本サイバー空間研究所(以下「当法人」といいます)は、本ウェブサイト上で提供するサービス(以下「本サービス」といいます)における、ユーザーの個人情報の取扱いについて、以下のとおりプライバシーポリシー(以下「本ポリシー」といいます)を定めます。

第1条(個人情報)
「個人情報」とは、個人情報の保護に関する法律にいう「個人情報」を指すものとし、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、住所、電話番号、連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌、指紋、声紋にかかるデータ、及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。

第2条(個人情報の収集方法)
当法人は、ユーザーがお問い合わせフォームを送信する際に、氏名及びメールアドレスを取得いたします。

第3条(個人情報を収集・利用する目的)
当法人が個人情報を収集・利用する目的は、以下のとおりです。

本サービスの提供・運営のため
ユーザーからのお問い合わせに回答するため(本人確認を行うことを含む)
ユーザーが利用中のサービスの新機能、更新情報、キャンペーン等及び当法人が提供する他のサービスの案内のメールを送付するため
メンテナンス、重要なお知らせなど必要に応じたご連絡のため
利用規約に違反したユーザーや、不正・不当な目的でサービスを利用しようとするユーザーの特定をし、ご利用をお断りするため
ユーザーにご自身の登録情報の閲覧や変更、削除、ご利用状況の閲覧を行っていただくため
有料サービスにおいて、ユーザーに利用料金を請求するため
上記の利用目的に付随する目的

第4条(利用目的の変更)
当法人は、利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り、個人情報の利用目的を変更するものとします。
利用目的の変更を行った場合には、変更後の目的について、当法人所定の方法により、ユーザーに通知し、または本ウェブサイト上に公表するものとします。

第5条(個人情報の第三者提供)
当法人は、次に掲げる場合を除いて、あらかじめユーザーの同意を得ることなく、第三者に個人情報を提供することはありません。 ただし、個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。
人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき
公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき
国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき
予め次の事項を告知あるいは公表し、かつ当法人が個人情報保護委員会に届出をしたとき
利用目的に第三者への提供を含むこと
第三者に提供されるデータの項目
第三者への提供の手段または方法
本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること
本人の求めを受け付ける方法
前項の定めにかかわらず、次に掲げる場合には、当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。
当法人が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部または一部を委託する場合
合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合
個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって、その旨並びに共同して利用される個人情報の項目、共同して利用する者の範囲、利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について、あらかじめ本人に通知し、または本人が容易に知り得る状態に置いた場合

第6条(個人情報の開示)
当法人は、本人から個人情報の開示を求められたときは、本人に対し、遅滞なくこれを開示します。 ただし、開示することにより次のいずれかに該当する場合は、その全部または一部を開示しないこともあり、開示しない決定をした場合には、その旨を遅滞なく通知します。 なお、個人情報の開示に際しては、1件あたり1,000円の手数料を申し受けます。
本人または第三者の生命、身体、財産その他の権利利益を害するおそれがある場合
当法人の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合
その他法令に違反することとなる場合
前項の定めにかかわらず、履歴情報および特性情報などの個人情報以外の情報については、原則として開示いたしません。

第7条(個人情報の訂正および削除)
ユーザーは、当法人の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には、当法人が定める手続きにより、当法人に対して個人情報の訂正、追加または削除(以下「訂正等」といいます)を請求することができます。
当法人は、ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の訂正等を行うものとします。
当法人は、前項の規定に基づき訂正等を行った場合、または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なくこれをユーザーに通知します。

第8条(個人情報の利用停止等)
当法人は、本人から、個人情報が、利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由、または不正の手段により取得されたものであるという理由により、その利用の停止または削除(以下「利用停止等」といいます)を求められた場合には、遅滞なく必要な調査を行います。
前項の調査結果に基づき、その請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の利用停止等を行います。
当法人は、前項の規定に基づき利用停止等を行った場合、または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは、遅滞なく、これをユーザーに通知します。
前2項にかかわらず、利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって、ユーザーの権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は、この代替策を講じるものとします。

第9条(プライバシーポリシーの変更)
本ポリシーの内容は、法令その他本ポリシーに別段の定めのある事項を除いて、ユーザーに通知することなく、変更することができるものとします。
当法人が別途定める場合を除いて、変更後のプライバシーポリシーは、本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。

第10条(お問い合わせ窓口)
本ポリシーに関するお問い合わせは、下記の窓口までお願いいたします。


Eメールアドレス:info@jicss.org

特定商取引法に基づく表記

販売業者 一般社団法人 サイバー空間総合研究所 (Japan Institute for CyberSpace Studies)

代表責任者 所長 河端 照孝

所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座2-15-2 銀座KR2ビル 4階

電話番号 03-6281-5152 (受付時間:平日 10:00〜17:00)
メールアドレス info@jicss.org Our telephone support is generally available during standard business hours (10:00–17:00 JST), excluding weekends and public holidays.

販売価格 各サービス・メンバーシップの申込ページに表示された価格に基づきます。 商品代金以外の必要料金 デジタルコンテンツおよび会費以外の必要料金はございません。ただし、銀行振込の際の振込手数料、およびサイト閲覧に必要な通信料はお客様のご負担となります。

支払方法および支払時期 クレジットカード決済(Stripe経由)および銀行振込がご利用いただけます。 クレジットカードは注文時に即時決済されます。 銀行振込の場合は、お申込みから7日以内にお振込みください。

役務の提供時期 決済完了後、直ちにメンバーシップへの加入およびデジタルコンテンツの閲覧が可能となります。

返品・キャンセルについて デジタルサービスの性質上、決済完了後の返品・返金は原則として受け付けておりません。 次回の更新停止(退会)は、アカウント設定画面よりいつでもお手続きいただけます。

ログイン

Please log in below.