企画:JICSS、ジャパンセキュアテクノロジーズ株式会社、コバートオペレーションズ&ウェポンズ
地域:米国、ノースカロライナ州
1. 概要
2024年9月26日に米国フロリダ州に上陸したハリケーン・ヘレンは、ノースカロライナ州および周辺に深刻な被害をもたらしました。その災害対策支援のため、一般社団法人サイバー空間総合研究所(JICSS)は、ジャパンセキュアテクノロジーズ株式会社(JST、日本)、コバートオペレーションズ&ウェポンズ(COW、米国)と共同作戦を実施しました。
本共同作戦ではドローンを活用した調査探索活動を展開し、上空からの地理的データ取得による被害状況調査、・インフラ被害状況の把握、・スワンアノア、バットケイブ、チムニーロックなど特に被害が深刻だった地域への重点的な緊急対策支援などを行いました。
2. 運営概要
主たる活動目標
- インフラ被害状況の航空偵察実施
- 捜索救助(SAR)活動の支援
- 緊急通信機能の確立
- 被害評価のためのデータ収集支援
- 食料等救援物資支援
主な成果
- スワンアノア地域のインフラ被害状況調査
- ドローン技術を使用した橋の損傷状況調査
- 航空機等、他の航行機器との接触衝突を避けるため、高度平均2,060フィート以下の安全なドローン運用を維持
- 米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)および地元の緊急対策チームとの連携を確立
- 衛星の視認性が雲により制限されている地域において、代替情報となるフォトグラメトリック画像支援を提供
3. 技術的成果
ドローン運用
- 広範囲の調査用として「ヘイファー」ドローンシステムを展開
- デュアルモード映像技術を活用:4K可視光カメラ640×512熱源検出のためサーマルイメージング
- セキュアな証拠保全プロトコルを採用し、ローカルなデータ管理を実施
- バッテリー管理プロトコルによる、20分間の運用サイクルを実施
データ管理
- データ即時取得を実現させる、ローカルSDストレージシステムを確立
- セキュアなデータ転送のためのスニーカーネットプロトコルを実行
- セキュアな地理空間データの処理と共有機能を活用
- 日米の民間および公的チーム間でのセキュアなエッジ・クラウドデータ共有を実施
地元当局との連携体制実績
- 国家警備隊部隊との協力関係
- FEMA代表者との連携
- インフラ評価のための、地元建設関係者との連携
- ウッドフィン警察など地元法執行機関との協働
現場における具体的成果
- 国家警備隊との協働により、バットケイブ/チムニーロックの対象地からスワンアノア地域への作戦転換を成功裏に実施
- 他の航空機との相互航行安全性を確保するため、状況に即した変則的飛行パターンを展開
- 樹木等障害物間の飛行を可能とする、フォトグラメトリック情報収集を実施
- 地理的条件の変化に応じた柔軟な飛行展開
日本からの技術支援内容
- セキュアなデータ伝送プロトコルの共有
- 過去の災害支援作戦から得た知見の提供
- 先進的なドローン操作技術支援
- 日本および米国における緊急対策プロトコルの包括的情報提供
3. 検証および検討事項
- 機器関連- 長期継続運用を実現するためのバッテリー管理- バックアップとしての冗長電源の確保- 現地における充電設備およびネットワーク機能の確保
- 運用計画関連- 変則的な状況に対応可能となる柔軟な作戦計画の準備- 地元当局との事前連絡による連携が重要- 代替運用サイトおよびバックアップ計画が必要
- 官民調整関連- 日米間の技術チームの統合に成功- 国際パートナー間における有効な通信プロトコルが確立された- 変化するセキュリティ要件に円滑に対応
4. 今後の課題および方向性
- バッテリーおよび電力管理能力の強化
- セキュアなデータトランザクション能力の強化、拡充
- より堅牢な代替サイト計画の策定
- 国際的な連携プロトコルの強化
- エッジコンピューティングおよびストレージを活用したリアルタイムデータ共有システムの導入
本件に関する問い合わせ先:
一般社団法人サイバー空間総合研究所(JICSS): secretariatoffice@jicss.org
ジャパンセキュアテクノロジーズ株式会社 (JST) : jjmiller@japansecure.tech
コバートオペレーションズ&ウェポンズ(COW) : strout@cow.ventures

